アゲアゲ将棋教室
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アゲアゲこと折田翔吾と申します。

アゲアゲ流中飛車をやってみてください(^o^)

公開日:2016年11月02日 カテゴリー:将棋 タグ:

YouTubeで動画を上げ始めて数ヶ月経った頃、ふと思いついた戦法がこれです。
アゲアゲ流中飛車~
自ら名乗っていくスタイルなのですw
この戦法は、居飛穴退治を狙いとしております。
それでは簡単に紹介していきますねえ

初手から
▲7六歩 △3四歩 ▲2六歩 △4四歩 ▲4八銀 △4二銀
▲5六歩 △5四歩 ▲6八玉 △4三銀 ▲5八金右 △3二金
▲7八玉 △5二飛 ▲2五歩 △3三角 ▲5七銀 △7二銀
▲7七角 △7四歩(下図)

2016-10-07a

アゲアゲ流中飛車の指し方は非常にわかりやすい。
角道を止めて中飛車にして左金を3ニ(先手なら7八)に上がり、しばらくは居玉で構えるのが特徴である。
相手が持久戦であれば玉頭攻めを狙っていき、相手が急戦なら玉を右に囲っていく。
居飛車が▲7七角と穴熊を目指した手に対して、この△7四歩という手がアゲアゲ流中飛車における主眼となる一手だ。
ここから相手の角頭をガンガン狙っていく。
△7三銀~△7二飛~△7五歩▲同歩△6四銀(△8四銀)というイメージだ。
このように△7二飛と袖飛車の構えにできるのが、居玉のまま駒組みをしたことの効果である。

現代はノーマル中飛車には猫も杓子も居飛穴という世の中なので、このようにシンプルに▲7七角と上がって居飛穴を目指してくる人も多いと思う。私も動画内で何局も指してみたが、実際▲7七角と上がってくる人は多かった。しかしこの角上がりはアゲアゲ流中飛車の格好の餌食なのである。

居飛車側の指し方として、居飛穴以外にも色々と考えられるところだ。

・左美濃
・玉頭位取り
・4六銀左銀急戦
・4六銀右急戦
・棒銀
・加藤流袖飛車
などなど、なんでも選べる。

アゲアゲ流中飛車は早めに左に金を上がっている関係上、玉頭位取りや左美濃に対して普通に駒組みをしてしまうと、左の金の働きが弱いので作戦負けになりやすい。
なのでそういった作戦に対しては居玉のまま飛車や右銀を用いて玉頭を狙っていったり、そもそも位取りをさせなかったりといった指し方が必要だ。

あと、重要なポイントとして、居飛車が▲3六歩と角頭攻めを狙ってきて、右銀が5七にいる場合は△6二玉と囲っていこう。
将来の△4五歩~△5五歩▲同歩△同角によって相手の飛車取りに気持ちよく出て行くという狙いがある。
ただ、▲3六歩△6二玉の瞬間に▲3五歩△同歩▲4六銀などといった仕掛けも有力なところなので、その辺はこのアゲアゲ流中飛車が成立するか否かの大きな課題ではある。

次の図は先手が▲7七角と上がるところで▲3六歩と急戦の狙ってきたところ。
2016-10-07c

上図以下
▲3六歩 △6二玉 ▲3五歩 △同 歩 ▲4六銀(下図)

2016-10-07b

こういった急戦でつぶされたら厳しいのだが、▲4六銀には手筋の△3六歩、あるいは△3四銀▲3八飛△4三金の順で対抗してどうか、というところだ。
あらかじめ△3ニ金と上がっているのでこういった急戦には強いというのは理屈だが、やはり玉の囲いが完成していないのでもろい面もある。
アゲアゲ流中飛車を実戦で何局も指しているが、こういった右銀による急戦策はまだ指されたことがないので、やはり△3ニ金の守りがあって効果的な攻めではないと見る人が多いということだろう。

最初に紹介したような▲7七角に対して△7四歩から攻めていく指し方は痛快に決まることもあるのでぜひ実戦で使ってみて欲しいとは思いますが、負けても責任はとりまへんので悪しからず(笑)

YouTubeで、「アゲアゲ流中飛車」で検索したもののリンクです
アゲアゲ流中飛車(YouTube)