アゲアゲ将棋教室
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アゲアゲこと折田翔吾と申します。

2020年9月27日~2021年1月29日の振り返り 20210130

公開日:2021年01月30日 カテゴリー:将棋 タグ:

昨日の棋王戦、浦野八段戦は負けだった。
あとで振り返ると全体を通じて思考内容があまりにもひどく、大局観や方針面のミスだけでも5回以上あった。
それも長考の末直感で浮かんだ手を捨て第3~5感あたりの手を選んでのミスばかりで、話にならなかった。
情けないことこの上ないが、翌日の11時半現在までなぜこんなことになってしまったかを反省した結論としては、日頃の練習時の集中度の低さが原因と思った。

10月22日 銀河戦 ● 谷合四段
12月1日  竜王戦 〇 中田功八段
12月23日 叡王戦 ● 西田四段
12月29日 王将戦 〇 増田裕六段
1月10日  竜王戦 〇 福崎九段
1月19日 新人王戦 〇 石本女流二段
1月22日  王将戦 〇 都成六段
1月29日  棋王戦 ● 浦野八段 

12月29日以前は毎回の対局がとても楽しい!という感覚になっていたが、最近の体感として1月10日の竜王戦からは、楽しい!という感覚ではなく対局が日常に落とし込まれた感覚になった。
対局の日も朝から夜まで本当に日常の一コマ、という感じで特別に楽しいわけでもつらいわけでもなく、特別な感情の浮き沈みもなく過ごすようになった。
対局の頻度も上がりようやくプロの生活に馴染めた感もあり、それはそれで嬉しく思っていた。
奨励会からアマ時代も含めて、対局や大会の日は心の気圧を高めて戦いに臨むイメージがあったが、
プロとして毎回の対局で安定したパフォーマンスを出すことを重視した場合、自然と対局を日常化することになるのかなと。

しかし昨日の敗局についてはその日常化された面が悪く出たと思う。
日常化していたが故に日頃の練習の集中度が下がり、当日も明らかにパフォーマンスが落ちていた。
自分の限界のところにある壁をガンガン殴り続けて少しずつ壊していくような、そんな集中力をもって日頃から将棋に取り組まなければならない。
内容的にも、連勝が止まってしまいシチュエーション的にも、2019年の支部名人戦東西決戦や編入試験第2局を思い出すような、久しぶりの猛烈に痛い負けとなったがここを起点に進化して、良い負けだったと思えるようにしたい。